Report…2013

2013-12-10




大学に入った年に母に買ってもらって30年以上愛用していたJUKIのミシンが       
壊れてしまいました。寿命がもうそろそろだとは思っていたのですが
どうしてもその日のうちに縫ってしまいたいものがあって
手芸店に駆け込みその日のうちにお持ち帰りできることを条件に機種を選び
すぐに縫い始めました。
縫ってしまいたかったのはクリスマス用のテーブルクロス。
鎌倉スワニーさんで可愛らしい麻のインポート物のプリント生地を見つけ
12月のテーブル用にと急ぎたかったのです。
新しいミシンはそれはそれはスムーズで音も静かでミシン掛けが楽しくなり
ついでに家にあったモスグリーンの無地を見つけランナーもこさえてしまいました。

母の引っ越しに伴いシンガーの古いミシンが家にやってきました。  
運んでは来てもすぐに出せず蓋を閉じたままにしておいたのですが
もしかしたらJUKIのミシンが壊れたタイミングで使えるかも…とセットしてみましたが
やはりこれはキチンと調整してもらわないと無理でした。
母は昔洋裁をしていてご近所から頼まれるとワンピースを縫ってあげたりしていて
私の中学、高校の制服も母が作ったものでした。その時に大活躍していたミシンです。

ミシンの手前にボビンを入れる引き出しがあるのですがそこを開けたら       
昔のミシンをおいていた実家の部屋や裁ち台や針を入れていた缶やら
ミシン油の臭い、アイロンの蒸気の音、裁ちばさみの音、もちろんミシンを踏んでいた母までも
ぐわ~んと思い出してしまいタイムスリップして思わず涙が出てきてしまいました。
私の原点でしょう。
オブジェにすることも考えましたがきっといつか使えるようにして蘇らせてあげたいナと思っています。