Report…2014
長津田教室にお通いのTさんが前回の作品展の時に飾ってあったバッグを
お写真に撮られていて「先生、こんな感じののバッグを刺したいの。」とフィレレースで
刺したバッグをチェックなさいました。私の持っているフィレレースの冊子を片っ端から
ページをめくり一番気に入った柄を選び出し、パターンを作り、コツコツと刺し上げ、この度完成いたしました。
フィレレースにとどまることなく周りにはドロンワークを施し、そして裏面も一回り小さい柄を・・・
そして縫製は湘南台教室のNさんにお願いしやっと形になりました。
フィレレースはマス目の数を割り出し土手を作り 升目をカットして下かがりをし、それから模様を入れていきますから 気の遠くなるような作業が続きます。下かがりの後の模様は一気に 柄ができていくのでそこからはあっという間です。 穴が大きくて模様がくっきりする分豪華です。 |
長津田教室は2003年に地区センターの自主事業でお世話になり早11年。 杉並からお通いになっていらっしゃるKさんが「お教室前にランチをしてくる中華屋さんが 10周年だったの。私そのお店の開店の時を知ってるってことはせんせこのお教室も10年過ぎてる?」 なんて話から「お教室の10周年記念をそのお店でしましょ!」というお話しになり そのお話しの次のお教室にはさっと午後からの教室を午前に変更し使用するお部屋を確保し直し 中華屋さんに予約を入れあれよあれよと実現してしまいました。 ふかひれの姿煮も入った飲茶のコースのおいしかったこと! 幹事長?始め皆さんののりの良さと判断力の速さ、団結力お見事でありました。 皆様に支えられての10年。これからもよろしくお願いいたします。 |
自宅教室にお通いのTさんはいつも凄い作品をお選びになります。
今までにはお手持ちの大きなアンティーククロスにパッチワーク風にアジュールをなさったり
クリスマスツリーをゴールドで仕上げたり、ご自分のワールドをお持ちで
細かい作業をちっとも嫌がりません。
さて今回も凄いです。まずは作品をご覧ください。
凄いでしょ。生地が全くありません。かがりのために抜いて残った繊維同士が交差している部分が見えるだけです。
地刺しは白で模様は色違いのECRUで刺したループだけ。透かせると模様がくっきり浮かんできます。
これを顔色一つ変えずにお刺しになるの。お教室にはどんなに凄い作品でも大変だったのよ~と
おっしゃらない方が何人かいらしていつかその方々の口から大変だったのよ~と言わせてみたい
意地悪なミソノがいます。。。
Tさんは次の作品も大きいのをコツコツにこにこしながら進めています。
桜も満開。春爛漫です。
ということは仕事は早、秋冬物のデザインを一足先に起こしている状況です。
ですがちょっと遊びたくなって小物を作っています。
例のタイシルクで何かできないかしらと考案中に昨年長津田教室の I さんがお首に巻いていたストールを
何とか合体できないかな~と思い立ちました。
I さんがしていらしたストールは泥大島の残布をくるりとこさえたもの。とっても素敵でその時は
お顔を見ずストールに目がいってしまって胸元を見ながらお話をするという失礼をしてしまいました。
頼み込んでパターンをとってもらい正面にハーダンガーを組み込もうと・・・
そうすると猪突猛進のミソノ、考えもまとまらないままイメージで突っ走り刺し始めました。
三角に正面に挟み込もう・・・と考えて一気に作り上げたのですがどうせなら色違いでお友達も作りたいな・・
と考えながらお布団に入ると、あのねデザインが下りてきてしまいましたの。。
フフ。それが画像手前のモチーフ。イメージ通りにいくかな~と思いつつ針を進めています。
モチーフが出来次第、2点同時にミシンを掛けて2部作にいたします。お楽しみに・・・
港北東急教室のTさんの作品が出来上がりました。
目の細かい12目のグレーの生地に白で爽やかに・・・
実はこちらの作品はとても手が込んでいて難しいステッチが繰り返されています。
ご一緒に悩みながら解決した感じです。
画像中央のお花模様になっている部分ですが
下になる土台のステッチの刺し順を間違えると模様が
出来上がっていかず丁寧に同じ動きをしていかなければいけません。
下の画像はその模様がコーナーに繰り返されています。
私も過去に同じようなステッチをオリジナル作品に取り入れたことがありNordic Needleの
現在数名の方が様々な作品でチャレンジ中!皆さんもどうぞ挑戦してみてください。 |
私のところではツワイガルトのダブリンという麻生地をよく使用しますが
自宅教室にお通いのSさんがある日そのダブリンの生地の色物を持っていらっしゃいました。
伺うとお友達がダブリンをさくらんぼで染めた生地を見つけてプレゼントしてくださったのだそう。
調べたところさくらんぼの枝で染めたもののようで曙色のような朽葉色のような
柿色のような・・・何とも言えない優しいお色。
「これで何かさらっと刺したいワ。」と色々な冊子からサテンの美しい模様を選びあとこの本の
ここの部分とこの本のここの部分を・・・と相談しながらパターンを決めていきました。
糸も白やECRUに逃げないで同色で行きましょ・・と#950を選択。
そうして丁寧に刺し上げこんなに素晴らしい作品が出来上がりました。
サテンがきらきら光ってとってもきれいです。
Sさんは1グループからは《会長》なんて呼ばれていていつもお教室を和ませてくださるお姉さまです。 そんなお人柄の出る優しい作品です。 お嬢様のご結婚に合わせてリングピロウを刺しながら同時進行で着実に仕上げてくださいました。 |