Report…2014

2014-09-30

10月29日に開催予定の秋の箱根合宿のご希望は10月3日を持ちまして締め切らせていただきます。
まだ気になっているのよ・・という方お急ぎください。


2014-09-30

ここのところ続けてアンティークの刺繍が手元に届いています。


こちらは鎌倉教室 Yさんが フリーマーケットで見つけた・・と言って持っていらっしゃいました。
なんとお値段は1.000円だったとか。Yさんに拾われて刺繍も喜んでいるはず。
細か~い麻布にドロンワークが2周入っていますがその部分の目数を数えればあとはフリーステッチ。
きっとあなたなら大丈夫!とタッグを組んでこの作品を再現しようとパターン起こしにかかりました。

 

 

こちらはOutside inのスタッフがデンマークの蚤の市で激安で見つけてきたものをミソノ目敏くゲットです。
長津田教室の I さんが手が空くというのでちょっとこれやっちゃう?と持ちかけてみましたら
喜んでくださったのでこちらもパターン起しにかかりました。

 

いずれも楽しみです。どんなふうに仕上がりますやら。

 

 

そしてこちらは最近自宅教室にお入りになったKさんが
私にプレゼントしてくださったもの。
彼女はアンティークのお仕事をなさっていて
パリで見つけていらしたレース等を沢山お持ちで
9月の頭に販売会をお開きになった時に足を運んだお礼にと
私にプレゼントしてくださいました。

 

現在は実店舗を移動中とおっしゃるので
こちらは店舗が確定したら詳しくお知らせ致しましょうね。

 

こちらのレースは何にいたしましょうねえ。

 

どんどんと輪が広がっていきます。


2014-09-25

今日はデンマークKastrup空港のそばにある Amagermuseet という美術館のお話です。
飛行機の離着陸の見えるところなのに農家をミュージアムに建て替えたのどかな空間です。


18世紀にオランダから移民してきた人たちによってつくられた民族衣装を見ることが出来ました。
農家の暮らしぶりがそのまま再現された展示内容で豚や山羊やアヒル等の家畜もお出迎えです。



  

  

鮮やかな色彩の花々が刺繍されている民族衣装の並ぶ場所を通り過ぎ 
奥の引き出しをそっと開けたらお宝発見!


白糸刺繍が静かにたくさん眠っていました。


  

  


2014-09-20

昨日は銀座松屋にてリサ・ラーソン展を見、同時開催の北欧フェアで北欧グッズをまたまたじっくりと
見て旅の余韻を楽しみました。

その後出向いたのがあちらでお会いしたステッチハウスの福田さんが帰国なさって刺繍カフェを
高輪でお開きだというので都合のつく生徒さんを引き連れて刺繍カフェ会場をジャック?してまいりました。
刺しかけの刺繍を持って楽しい会にいたしましょう・・と言うのでそれぞれ刺しかけを持っていったにも
かかわらず材料の買い付けとお話に夢中で一度も針を持たずに終わってしまいました。
それにしても福田さんとはお逢いして2度目だというのになぜかそんな感じがせず
再会を喜んで店先で大ハグをしてしまいました。(失礼!)



1度目のハグは コペンハーゲン ストロイエのレストランにて

 


それからこの日新しい出会いがありました。
会場にゲストでいらしていた小玉さんにお会いし刺繍の輪が広がり興奮いたしました。

小玉さんはツヴィスト刺繍というウールの糸を使ったスウェーデンの刺繍を主に刺していらっしゃるのですが
私が行くとというのでお刺しになった白糸刺繍をお持ちくださいました。その作品に鳥肌~!
出席した全員で呼吸困難状態でした。ヘデボの繊細な作品とクロスステッチとフィレを合わせた緻密な作品。
何より小玉さんのお優しいお人柄が作品に繋がり現れているさまを見て言葉を失いました。
載せないでね・・・とおっしゃったのですがあんまり素晴らしいので1つだけ小さくそうっとご紹介。。 ゴメンナサイ。

 

 

 

 

ご自身でご苦労をなさって数えられた目数とデザインを思うと
またまた手仕事の尊さを感じずにはいられません。
刺繍の話は尽きなく時間を忘れて話し込んでしまいました。
パターンを書いたり皆さんにお教えしたりする仕事と並行して
私そのものが針を持ち進化せねば・・と痛感いたしました。

 

 

 

同行したFさんは刺繍制作予定ノートをつけていらっしゃいますが持っていらしたそのノートに書き込みながら
「せんせ 当分死ねないほどやりたいものがありすぎる~」 と新しいクロスの素敵な図案を次々と見つけ
興奮しておいででした。
私もクリスマスの図案を中心に少しクロスの本を購入いたしました。またお教室の際ご覧ください。




2014-09-18

今日はハルダンゲル民族博物館でお習いしたワークショップについてお話しましょう。

ハンスさんのホテルウレンスヴァンからフィヨルドの対岸へ20分ほどフェリーに乗った所ウトネに
博物館があります。最近はフィヨルドに橋がかかったのでフェリー客が減ったと言っていましたが
刺繍のためにフェリーで朝から乗りつける・・・というのが何とも勇ましく寒い風を横切って皆さんで
はりきって出かけました。
もう秋口でナナカマドの実も赤く、リンゴも実っていました。



博物館の裏にはこんなのどかな光景が広がります


事前にお願いしていたワークショップはこんな内容。
刺したことのないかがりと伝統的なハーダンガーのモチーフです。
刺したい方をチョイスしてテーブルに分かれ
それぞれお習いしました。




前にも書きましたが生地にしつけはしません。もちろんパターンもない。あるのはコピーだけ。
1㎝14目位の麻布にじゃあ始めましょう・・・といきなり始まります。
一番興味深かったのはそんな状態でどこから刺し始めるのか・・ということ。
中央から刺し慣れている私たちにはどの辺が中央にくるのかが気になって仕方がありません。
パターンではなく理屈ではなく手が覚えている・・そんな言い方が正しいのだと思います。
皆、習得しようと口もきかずミソノ1人があっち行ったりこっち行ったりヘラヘラしていたのでした。
おなじみのステッチをノルウェー語で何ていうのか?意味は?・・と聞いたら《東の方から来た男》
なんて言うので聞いてもしょうがないわね・・なんて笑い合いました。


  

アグネスもリブもノルウェー語、英語で私たちの質問に丁寧に答えてくださり、それをガイドのマチコさんに
日本語にしてもらって聞き取る・・の繰り返しでしたが同じ針仲間、何を説明しているのか
何となくわかってしまいます。リブはご主人のお母さまから刺し方を教わったと言っていましたがそうやって
伝承されてきたものなのだと歴史を感じます。


見て!美しいでしょう。こんな感じにブラウスの襟元、前立てに変身します。
手仕事の尊さを実感します。


他に見せていただいた作品もどれも細かくそれはそれは美しかったです。
いつも手を抜くこと、楽に出来上がることを考えている皆さん、いけません。
じっくり取り組む。コツコツと・・・・
長い冬をそうして過ごしてきたのでしょう。


ランチ時に3人で記念撮影!


帰ってから早速2つのパターンを起こしました。実に見事に模様が成り立っています。
古い冊子からパターンを起こし活用するのも私の役目かもしれない・・なんて考えました。
そして私の生徒さんたちに刺してもらう・・・そうやってハーダンガーの世界が広がる!う~ん素晴らしい。
現地へ出かけワークショップをした意義を感じています。

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