(掲載順)
朝9:10集合にもかかわらず皆さん早くから元気なお顔で成田に集合しました。
本日18日より26日まで8泊9日、ノルウェーとデンマークを周る刺繍の旅の始まりです。
出来る限り毎日Reportいたしますね。
スカンジナビア航空でデンマーク、コペンハーゲンを経由しノルウェー、ベルゲンに到着いたしました。
こちらの時間で夕方の到着、時差7時間、ホテルに着いた時は日本の真夜中ですから
皆さん少々お疲れです。
私はホテルを抜け出しベルゲン中心部へ手芸店のチェックに行きましたが
美しい街並みに見とれ目的地に行くのに時間がかかってしましました。
どこを撮っても絵になります。
明日からのReport楽しみにしていて下さいね。
2日目19日は朝から雨。気温13℃。皆さんダウンやウィンドブレーカーを着て移動していました。
晴れ女のミソノの効力は薄まったか・・と話していましたがバスを降り移動の時は小降り、あるいは止み
良い塩梅での1日でした。
まず午前。ベルゲンの街並みを見つつ大きな手芸店、フースフリーデンへ。
ここは前回も立ち寄ったお店で民族衣装ブーナットの刺繍部分を受注して刺し上げることも
しているお店だそうで店内は関係の装飾品や様々な手芸品まで多くのものを扱っています。
|
皆さんは撮影隊となり激写中の画です。
世界遺産のブリッケン地区の手芸店を見たりお土産物屋さんに寄ったりして一路グリーグの家へ。
私の本の目次に使っているのは実はグリークの家の作業小屋ですがその周辺を散策したり
暮らしたお家のお話を聞いたりしましたがそれよりカーテンの使い方が気になったりして
見学をいたしました。
|
19日午後はヴォスへ出かけました。
まずはこの景色みてください。ヴァンゲン湖を見下ろす山の上にあります。
ここは民族博物館で前回も来ましたが今回は展示内容が農業に特化してしまっていて
ちっとも刺繍がなく皆んなでがっかり肩を落とし風景だけかと一時は諦めかけました。
ここで登場、今回最年少参加のKさん。英語の堪能な彼女にお願いをしてミソノの気持ちを通訳して代弁して
もらったのです。
前回来た時に見た花嫁行列の様子、ヴォスとウトネの衣装の違い等をみんなに教えてあげてほしい・・・と。
すると担当のサラ嬢、上司のウトネのハルダンゲルフォークミュージアムにお勤めだった方を連れて来てくださり
バックヤードの花嫁衣装やお帽子、また行列の対列も見せてくださったのです。
一同感動ものでした。
美しい景色と優しい人々の輪でとても濃密な時間を過ごすことができました。
作業着も愛らしいサラ嬢と最後は皆んなで記念撮影を。
そうしてAからDまでの各班のメンバーは絶好調に仲良しで皆、下の名前で呼ぶほどの仲の良さ!
この人たちに最高の旅にしてあげたい・・・とミソノ心の底から思うのでした。
食事やお買い物もみいんな楽しそうです。
今日のバスでの移動中素晴らしい虹を見ました。
実は5年前は出かける前の私達の盛り上がりの割に現地は過去の産物感が強く
少しがっかりしていたところがありました。
5年を経てまた同じ感じかしら…と少々案じておりました。
ウレンスヴァンホテルより朝9:00出発バスにてキンサルヴィのフェリー乗り場に行き
30分程対岸のハルダンゲルに向かいました。
前回HPにも載せた赤い可愛らしいお家、りんご畑、そしてその奥の中腹に
ハルダンゲルフォークミュージアムが見えます。
館長のアグネスはもちろん覚えていて下さり暖かく迎えて下さいました。
まずは館内の展示案内から...
キャア~~
過去の産物なんてごめんなさい。素晴らしい展示内容に全員の目はキラキラ‼︎
1021点のブリンクフリード(胸当て)が一部屋を占領します。
どうですか、凄いでしょう。クロスステッチやビーズやスパンコールが付いたものなど1つとして
同じものがないのです。「どうやって集めたの?」と尋ねると家にもこんな物があるわ〜と
持って来てくださるのですって。きちんと編纂し大切に扱いながら愛情を持って取り組まないと
こんなことはできません。もうそれだけで嬉しくなってしまったのでした。
そうしてもう一部屋は時系列に沿っての展示です。
16世紀からのハルダンゲル地方に独特の教会へ出向くための衣装としてルネサンスの影響を受けた
民族衣装の歴史。結婚式の衣装。英国の影響を受け広がった様々な模様。
ハンダブラーグという手を隠すためのカバーが変化しそれらがドイリーやテーブルクロスに
なり今では全世界で多様化している……の一番最後に私の本も置いてありました。。
11:00からお昼をはさんではワークショップを。
日本出発ギリギリまでチョイスしていたビギナーズ用とアドバンスド用のモチーフの好きな方を選んで
刺し進めました。
2種のモチーフは3種の目数の違う生地を自身で選んで挑戦。
新しいデザインというよりはいつも刺しているやり方とアグネスの手はどこが違うのかを
読み取る…そんな感じです。
アグネスはこちらの人は適当に初めていい長さになったら終わる…位の感じよ。
きちんと中央をマークしてするやり方に慣れているならそのやり方でいいのです。と
優しく言います。
枠は使わずに左手人差し指に生地を巻きつけそれで生地をピンを張らせ刺しているのが
印象的でした。
もちろん時間内に終わりませんでしたがミソノの手を借りたらノルウェークローネを
お支払いただきますよーなどと冗談を言いながら楽しい時間を進めました。
21日はロストフースのウレンスヴァンホテルを出発して陸路オスロに向かいました。
6時間を要しますので出発は早朝6時。
今回のメンバーは素晴らしく時間厳守!いつも集合時間には全員が揃います。
ホテルでランチを用意していただき国立公園の間をぬってバスが走ります。
曇天が続いていたので今日の爽やかな青空、清んだ空気が嬉しいです。
今日は午後からオスロ近郊のノルウェー民族博物館に行きました。
企画段階でオスロから船で朝コペンハーゲンに到着する船があるのを知っていたので
是非その船に乗って朝焼けの海からの景色が見られたら素敵だろうと
敢えて陸路にしそれならついでに博物館に…と練っていたのです。
こちらの博物館はハルダンゲル地方に特化するわけではなく
ノルウェー全県の様々な文化を紹介する博物館で
民族衣装に使用するシルバー等の小物や洗礼時に使用する刺繍の施した帽子など
小物類の展示を見学しました。
展示物もさることながらランチをいただいたカフェテラスや充実したショップ、
建物間ののんびりした空間をゆったりした気分で楽しみました。
さて、ただいまはオスロからDFDSシーウェイズという客船に乗って航海中。明日の午前に
デンマーク、コペンハーゲンに着きます。
旅は後半戦へと進みます。
*日本でご覧の皆さま、船上で wifiがつながらずReportが遅れました。
飲んだくれているわけではございません。ご安心を。。
もうすぐ上陸。右前方にコペンハーゲンの街並みが…クローンボー城が見えます。
無事コペンハーゲンに上陸しました。
荷物を受け取るとすぐにバスに乗ってそのまま市内観光をしました。
人魚の像、ニューハウン、そしてローゼンボー宮殿。
特筆すべきはローゼンボー宮殿。がしかし画像がありません。。
とても持ち物のチェックが厳しくA5サイズ以上のバッグは持って行けなくて
パスポートとお財布を小さな紙袋に入れ、もちろんiPadも持ち込めなかったからです。
参加のIさんがフローラダニカのコレクションが見たいと旅行前におっしゃっていたので
ええ是非とも見にまいりましょう。とお約束をしていたのですが
まあ素晴らしいフローラダニカの食器類、ガラス類。そして宝飾類。
想像だけしておいてください。後日お見せ致しましょう。
昼はデザインミュージアムのカフェで名物のスモーブローを食しました。
ミュージアムはそれぞれカフェやショップが充実していて結構みなさんのツボに
ハマるところばかり。。。危険がいっぱいです。
午後は手芸店を2件はしごしその後チェックイン。
今日からはストロイエという銀座通りに近いところにとったホテルに3泊しますので
明日からは荷物を置いたまま身軽に出かけられます。
チェックイン後グループや班のメンバー等に分かれショッピングやディナーに出かけましたよ。
いよいよ明日はGreveとAmagerそれぞれのミュージアムでたっぷり刺繍を見ます。
23日、コペンハーゲン市内から約40キロ離れたグレーブ地区にあるグレーブミュージアムを見学に行きました。
1826年に建てられた茅葺屋根の黄色い家でヒーダボーの宝庫です。
ガイド付の見学班と自由見学班に分かれ1時間ずつ館内を堪能しました。
ガイド役のカミラさんに5年前にも来ましたよ。と伝えるとお帰りなさいとにっこり微笑んで
くださいました。とても丁寧に時代に沿って説明をしてくださいました。
暗いお部屋をクリスマスに明るくするために白糸の刺繍を飾ってお祝いをした話、時代に沿ったヒーダボーの
変化、衣装の部位に使われた麻生地のお話等1時間をたっぷり使って皆満足げです。
刺繍の展示は皆さん激写!ミソノは代表してお帽子をかぶせていただきました。
次の班にバトンタッチすると2階の現代アート的なクロスステッチの展示を見たりショップを楽しんだり
20℃弱でしょうか爽やかな心地の良い風に吹かれてみなさんをお連れして本当に良かったと
ホッとしているところです。
午後からは空港そばのアマーミュージアムへ。ここは昔農業を伝えるために
オランダから移住して来た人たちの生活ぶりを紹介するミュージアムで
実際今も家畜が飼われのどかな雰囲気の場所です。
ここも5年前に伺いましたが作業小屋を通り抜け一番奥の部屋に
その当時の衣装が飾られているのを知っていたので皆んなをあっちあっちと
誘導してチェストの中を拝見しました。
ここの展示で黒の生地に黒糸を使用したお帽子があったのですが
実は私の本の黒い作品はここからヒントを得て作りました。。
参加の皆さんもこの旅を通じて博物館で見た作品群がヒントとなり
新たな創作の展開となったら嬉しいです。
ミュージアムの後は近くにあるドラウアーの街並みを散策。
実際にお暮らしの家並だそうですがまあとっても可愛らしい!
24日はストロイエ通りを通りその先にあるトーヴァルセン広場の蚤の市に行きました。
店舗数は少なかったものの皆さんそれぞれにシルバーのスプーンやブローチ、
中にはロイヤルコペンハーゲンの小皿を何枚も買って帰ったら私の本の
フレームの作品を作るわ…と言っていらした方も。
午前はそこで解散!めいめいお買い物に走りました。
そしていよいよ午後は最後のワークショップです。
午後はいよいよスカルス手芸学校のワークショップです。
前にも経緯をお話ししましたが企画段階でスカルス手芸学校に行きたいけど
電車でコペンハーゲンから5時間も離れた場所にあり無理よね〜と旅行会社に相談すると
ダメ元でとりあえず連絡をしてみます。…が一転してわざわざコペンハーゲンに出向いての
出向ワークショップが実現いたしました。
それも場所が旧ニコラス教会内の会議室というではありませんか 。
たった2時間ではありますが内容の濃い2時間でした。
前もってヒーダボーのスカラップを各種教えてほしいと連絡していましたので
トートバッグの淵に4種のスカラップが練習できる様材料を用意してくださいました。
先生はビヨーク先生とミッテ先生のお2人。
覚えがいいわ、あなた達。。ええ、うちの自慢の生徒さんたちですもの…と思いつつ
みんな黙々と刺したのでした。たった2時間でほんの数センチずつしかできませんでしたが
先生方と楽しい時間を過ごしました。同じ手仕事仲間は世界共通!
こちらの縁飾りも何かに使えたらいいなと思っています。
そしてね、サプライズがありました。
お借りした場所の1F がカフェだったのですがちょうどその時結婚パーティーを開催していて
なんと花嫁さんと花婿さんがお菓子のお裾分けを持って2Fに上がってきてくれたのです。
なんという幸せのおすそ分け‼︎
全てを終了させ使ったお部屋をあそこの窓が開いているところね………と確認しましたが
まああそこでやってしまったのね!!!…と思わず鳥肌が立ってしまいました。
最後の夜はホテルから5分程の所にあるチボリ公園内のレストランで全員揃って
食事をとりました。
チボリ公園は土曜の夜、そして夏の終わりの一番華やいだ時期で強い日差しを遮って歩いているのは
私たちだけな感じ。老若男女みんなとっても楽しそう。
ミュージアム巡りやワークショップ等毎日盛り沢山だったにもかかわらず皆元気で楽しく
日程をクリアできたことを喜びながら全員で乾杯を致しました。
最終日、空港に行く前に立ち寄るはずだったドラウアーの街並みは
前々日に日程変更したのでもう1つホルテの蚤の市に立ち寄りました。
こちらはフリーマーケット風ですが件数、賑わい、品数はとても充実して
日曜の午前の穏やかな時間が流れます。
皆、掘り出し物はないかと1件1件目を皿のようにして見て回ります。
アンティークのトロールビーズを格安でゲットしたり古いクロスステッチのタペストリーを
ゲットしたり・・・皆さんお上手ねえ。
ミソノも小さな小物入れ、ドロンワークの小さなポーチをゲット。
う~ん楽しい。残ったデンマーククローネを使い果たしました。
そのまま空港に向かいます。
ただいま帰りました!
10時間半のフライトを終え元気に成田に到着いたしました。
全員のトランクの重量はMAX‼
今回のメンバーは何事にも貪欲でミュージアムを巡りそれぞれのショップでお買い物をし
刺繍のワークショップをぐいぐいこなし、ちょっとできたフリータイムには走るようにして
お買い物に行き元気な元気な皆さんでした。
集合時間には誰一人として遅れない。班構成も功を奏し点呼報告もばっちり
食事はどれもおいしく多分皆太っていると思われます。。。
2回目のツアーということもあって私のしたいことを盛り沢山に詰め込みました。
なるべく大きな荷物を持たず,持つ時は移動を少なくし、ホテルはショッピングの便利なところに、
徒歩の日はまとめて1日に詰め込んで・・・
2つのワークショップ、ノルウェーで3つ、デンマークで4つのミュージアム、2つの蚤の市、
手芸店や街並みの散策、船旅、バス旅・・・
ハードな日程でしたが皆さん多分大満足だと思います。
各お教室でどうぞご参加の皆さんの楽しいお話を伺ってみてください。
この旅で見たこと、聞いたこと、習ったことがこれからの刺繍人生に役立っていくことを
期待します。ミソノはもうやりたいことが2つありますよ。。
私のわがままを聞いてくださった旅行会社の宮川さん、添乗の奥室さん、
現地でガイドをしてくださったアヤコさん、二葉さん、大変お世話になりました。
感謝申し上げます。
それからずっと私のそばで支えてくれた半田さん、ミソノのお世話と?全員への目配り
夜は私のReportができるまで眠い目をこすり待っていてくれました。
ミソノのコソ買いにもいっぱい付き合ってくれました。。ありがとうございました。
毎日日本でメールを楽しみにしてくださった皆さんもありがとうございました。
明日、明後日お休みを頂戴し29日より今年後半戦のスタートです。
遠くにコペンハーゲンワークショップ会場が見えます。