Report…2018
2018-11-04
自宅教室Tさんのテーブルクロスが出来上がりました。
一緒にお暮らしのお母様にプレゼントなさるそうで作成過程をご覧になりながら
出来上がりを楽しみに待っておられたそうです。
これが大層なミソノ泣かせでございました。
と言いますのはまずご自宅のテーブルの大きさから入りました。
そして一番外枠に使いたい柄行きを本からピックアップし刺し始めました。
その中に違う模様を配したいとおっしゃるので外枠の柄行きにぴったりデザイン的にも
分量的にもマッチするよう計算して入れていきました。その作業を2段階。
中央部分も淋しいので模様を入れたい…とおっしゃるのでう〜んと唸ってしまったのです。
刺繍も書道と一緒で白場の残り具合であったりプラスしてプラスして作成するよりも
どちらかというとマイナスしてデザインのバランスを見る方がスッキリピッタリはまります。
後から付け足していくとどうしてもとってつけた感が強く一体感がなくなってしまうのです。
普段もお教室で「せんせ、ここ淋しいからなんか入れたい。」と相談を受けますが
大概の場合「やめた方がいいよ。」とアドバイスします。
その作品がデザインされた時にはその方の意図があっての空白なのです。
空いているから入れるものではないのです。
う~んと唸りつつTさんのご要望にお応えするべく中央には周りに配したモチーフを
アレンジしてリンクさせ一体感が出るようにしてみました。
(ごめんなさい、画像は中央模様が撮れていません。。)
ミソノの頭の中でのイメージがTさんの手で刺し進められ思い通りに出来上がった瞬間の
Tさんのお顔のよろこび具合で今回のミッションが成功に終わったことがわかります。
どうぞ家宝になさってお母様とともに楽しんでくださいね。