Report…2019
先日も書きましたが先生はいくつ手を持っているの?とよく質問されます。
私もそんなに手が早いわけではありませんが多分人より刺繍のことを考える時間が長いのだと思います。
夏が始まる頃に毎年最新作を皆さんと楽しむ鎌倉教室の来年の作品のことを考えます。
鎌倉教室は2008年から1年定期で行っていて私の方から生徒さんに毎年11月頃になると
来年作成する作品を公表してます。
今年も来年の作品を早い時点で考え手が早いわけではけしてないミソノに代わり
自宅教室の凄腕さんたちにお手伝いをしていただいていました。
先月の鎌倉教室でもうすでに内容は発表したのですが
来年は皆さんにデザインをする・・ということをしていただいてはどうかと考えました。
全てデザイン‥となるとどうしていいかわからなくなってしまいますでしょうから
周りのハーダンガー部分は大きさを決め中央模様に自分らしい何かを入れていく・・・
そんなことができたら他の方のと比べながら楽しめるのではないかと思いました。
え~そんなこと言われても・・・と聞こえてきそうなのでたたき台を作っておこうと
3タイプそれぞれの影武者さんにデザインパターンをお渡しして作成いただきましたよ。
まずは長方パターン 出来上がりサイズ 67㎝×46㎝ 作成者Sさん
中央部分はウェービングとレゼデージの薄いブルーのお花を4弁ずつちらしクリームの花芯を入れて・・
パターンは長方と正方を用意しましたのでお好きな方を。
生地の色は白を考えていますがハーダンガー部分の糸の色、中央模様のウェービングや
お花の色を変えていったら様々なタイプができるのではないかしら。
少しきつめにきゅっきゅっと引いたダブルのウェービングステッチがとても効果的で
中々素敵な作品に仕上がりました。
32年経つアトリエは断捨離中。ところが糸1本にもいろいろなことが思い出されて
何かに使えそうと取って置くことになりアルバムをめくればその時の風景が浮かび
新しい手法を会得した時の感動再びで手が止まり・・・ということで思いつくままに
創り出した作品をご覧ください。
と作品展のご案内をいただいたのは今も月に1度ではありますがお邪魔している
Mjuk(ミュック)の北原先生と多家先生のお2人。
先日、一緒に通っている半田さんとともに開催中の京橋のギャラリーを訪ねました。
私、織物は全くの素人で織りの種類さえよく知りません。こちらも深い世界なので
手を出してはイカンイカンと拝見しましたがその織りの種類、多様な糸の種類と模様行き・・・
それらに感心しながら拝見しました。
何より手仕事がもうお好きで仕方がない感じが伝わり熱くなります。
1つ1つ解説いただき「この糸はねあの時スウェーデンでね・・・」「この糸はあの時並んで
買ったのよ。」「この糸はもったいないからこれと組んでみたの。」・・・・
織物の他にも私が教えていただいたフレーター、ナーベルソム、半田さんがお習いのボビン、
クロスステッチにホワイトワーク・・・
よく私も生徒さん方に先生手は何本お持ちですか?なんて聞かれますが私の比ではないのです。
そのパワーが32年休む暇なく続いてきた重みが犇々と伝わります。
そうしてそれらを解説する時の先生の嬉しそうなお顔!
きっと展示前に徹夜に近い状態で組み上げ、搬入、飾りつけとお忙しかっただろうと思いますが
とってもお幸せそう‼
中でも多家先生が残り糸で織った色糸のグラデーションの織物をハイと手渡されその後
北原先生がイメージでその上に刺繍をした風景の数々はなんと可愛らしいのでしょう。
半田さんと2人、スウェーデンが近い感じがするね。と話しました。
ご案内が遅れましたが10日(最終日は3:30まで)まで京橋 明治屋近くギャラリーくぼた6F
にて開催中です。
この週末お時間のある方は覗いてみてください。
「サブスクでヒゲダン」わかる~?と娘に聞かれ、ええまだ何とか流行りについていけてるわ。。
自宅教室ではお教室のバックミュージックに今まではCDでしたが1年ほど前からはCDをiPadに落とし
ブルートゥースでスピーカーから聞いておりました。が半年ほど前からはサブスクリプション
定額制のミュージックアプリからダウンロードして流しています。
お教室のバックですから優しい耳障りのよいものをCDの時は大きなショップに行って
書かれているポップやアルバムのジャケットで判断して良さそうなものを選んでいました。
ところがねそのサブスクですと私の知らない世界がどんどん広がるのです。
イメージで1つ選ぶと同じアーティストの作品や同じテイストのもの、朝の滑らかな曲なんて
チョイスすると色々出てくるのです。
クラシックでも指揮者によって聞き比べ等も容易にできる・・スゴイデス。
でJAZZの女性ヴォーカルは結構見つけました。その中でもお教室中に流してもいい
朝から聞いても重くない女性ヴォーカル、ステイシーケントを見つけお気に入りで
ほとんどのアルバムをダウンロードしてしまいました。
朝から長い時は午後7時くらい午後のお教室が終わるまでノンストップでシャッフルしながら
流すなんてことができるようになりました。
このステイシーケントが中々よろしくちょっとググってみたら、あれ~ちょうど来日する~!!
ということで早速主人を誘ってブルーノート東京に生ステイシーを見に行ってきました。
こんな出会い方で聴覚的にちょっと素敵な秋となりました。なんだか嬉しくて皆さんにもご紹介します。
ラグビーの世界大会も終了してしまいましたが我が家は引き続き例年通り大学対抗戦で盛り上がり
シーズン真っ盛りですので週末私は1人、ステイシーケントを聞きながら針を進めることといたします。
画像は夏前に完成していてお載せするのを忘れていた自宅教室Oさんの作品。
台風で湘南台教室のお祭りは中止になってしまいましたが
長津田教室のお祭りは多くの皆さんに見ていただき無事終了いたしました。
長津田の生徒さんたちは何せコツコツとお刺しになられるので作品には
事欠かなく大きな作品が所狭しと並びます。
長津田以外の生徒さんもたくさんいらしてくださいました。ありがとうございました。
刺繍仲間の交流も深まり○○さんはこれを作ってらしたのね~と盛り上がります。
そして10月より伊勢丹オトマナクラスが日本橋三越カルチャーサロンに移行いたしました。
オトマナのメンバーに新しくお入りになった方を含め20名。
場所が変わっての1回目でしたがほとんどの方がカリキュラムを終了しましたので
今回より私が座ったままで聞きたいところがある時に私のところにいらっしゃる
待合スタイルをとってみました。スムーズに出来ましたのでこれからはこのスタイルで
進めようかと思います。
それからただいま休業中の鎌倉教室の10月は佐助自治会館をお借りして無事2日間のお教室が
終わりました。あと今年も2回で終了。後期の作品もいよいよ完成形に近くなってまいりました。
今月はヌーヴォーの季節ですし今年の鎌倉作品を解禁にしてそして来年用の作品を
このページからご紹介したいと思います。あっという間の1年です。
尚、鎌倉アウトサイドインへの義援金は今月末のお教室前まで受け付けます。
暖かいご支援が続々と集まっています。引き続きよろしくお願いいたします。
自宅教室のSさんは月に2回水曜メンバーの重鎮として元気にお通いです。
前作が出来上がる頃に「せんせ、次は何を刺しましょ」とおっしゃいます。
あそこに飾るためとか使うため‥とか言わないSさんはホントに刺すことが
楽しいだけで刺している時間、プロセス重視で淡々とお刺しになります。
「せんせ、楽しくて新しいことを先生の言う通りにしますから何か準備してください。」
生地の色は?糸の色は?手法は?大きさは?色糸入れる?…などの質問にノープロブレム!
ちょいと楽しみたいから大きめのもの。。。それだけの縛り。
あらあら大変。いいんですね、私の言う通りで・・・
水曜メンバーからはまるで『ミステリーツアー』ね!ということで
7月よりすでにミステリーツアーが始まりました。
サンプラーのタペストリーを作りませんか。シュバルムやドロンワークやハーダンガー入れて。
そうね、ちょっと色糸なんか入れちゃいましょうか。
じゃ、適当に生地渡しますからとりあえずしつけをしといて・・なんて具合です。
毎回お伝えした分はきちんとなさっていらっしゃいますから私も真面目に答えないといけません。
その場で進み具合を見ながら直感で次を決めパターンに書き入れその場でコピーをとり
手が止まることなく指示を出す・・・
辛いけど楽しいし、何より他の水曜メンバーがチャチャを入れる…楽しいやり取りです。
3か月を過ぎ途中経過をお見せしますね。
刺し色にはDMC#25糸の新色のグレーとパープルを使用してみました。 まだまだ3分の1程度ですが全体のバランスは取れてきました。 私もSさんも水曜メンバーも最終はどうなるかわからず他人事のように楽しんでいる ミステリーツアーです。 |