Report…2010

2010-06-14

作品を集める段階で気づいたのですが一番右の画像(そうですねカリキュラムを刺し進めて1年半程度でしょうか)
の段階までこられている方が大勢いらっしゃることです。作品数でいうと5作目、6作目です。
一応カリキュラムは7作用意しています。そこまでの約2年をすぎると自然と図案も読め刺し順もわかり
どんな生地にもチャレンジできるのでは・・と考えています。






中には半年かからずにコツコツと刺し進めてくださった大きな作品や同じ模様を繰り返してさらっと見せるにくい作品も・・・

刺す技術もさることながらご自分のイメージを作品に現していく素晴らしさ、気力!脱帽です。
2010-06-13

ちょっと作品展を一休憩して・・
昨日親友のY嬢とともに母校文化学園の服飾博物館にヨーロピアン・モードの展示を見に出かけました。
ここで所蔵しているドレス類の1,700年代から現代に至るまでの洋服、小物の展示でしたが
特に私はロココ時代からアールヌーヴォー前1,700年~1,900年の洋服に釘付けになってしまいました。
約30年前に西洋服装史の授業を教えてくださった先生のお顔を思い出しながら多くの大人が思うように
あ~あの時もっと勉強しておくんだった・・と思いつつじっくりと時間をかけて見てまいりました。
先週の奈良といい今回といい二十歳の小娘の時には見えなかった様々なものが今なら見えて
年を重ねることの重みを感じたりするのでありました。

奈良の仏像や建物もそうですが宮廷時代の栄華が形に反映されていく、権力がより大きく形にデフォルメされて
いくのがドレスにも現れるということがよくわかりレースの豪華さや刺繍の手のかけように驚くばかりでした。
ナポレオンが新古典主義へ傾倒していくのを恐れイギリスからの輸入禁止令を出したという木綿のモスリンの
ドレスなどは華麗に刺繍されており興味深いものでした。また色使いも参考になるものが多く自分の好きなものを
再確認できましたよ。

また明日の私の刺繍人生に役立ちますように・・・・・・・・
2010-06-10


額装のものはガラスがライトで光ってうまく撮れませんでした。
本当はアップにして見ていただきたい作品ばかりですが残念です。
私の所でフレームを注文いただいた方のものはマット(刺繍の裏に見える色のボード)にこだわってみました。
輸入物のマットを頼んでいますがその色名がまた全てシビレます。
ブルーグレー、コーンフラワー、アイリッシュブルー、ジェントルグリーン、パウダーローズ・・・なんて素敵なお名前!
作品の持つ雰囲気に合わせて、糸の色に合わせて、刺した方のお好みに合わせて
作品をマットの上に載せてハーダンガーのレース部分を透かせたり、窓を抜いて作品をはめ込んだり、
ラインを入れたり、変形窓にしたり・・・
それと作品に合わせたフレームデザイン。細身で金でもなく銀でもないシャンパンゴールドがあまりフレームを
強調させず刺繍と良いバランスがとれて私は好きです。


そしてクロスステッチ。
カウントステッチの一環としてまた花糸大好きの私としては
いつもこの優しい色合いに引き込まれついコーナーを作ってしまいます。
クロスステッチだけの作品も良いですが
左の画像のように周りをドロンワークで飾ったりハーダンガーと組み合わせても
素敵なオリジナルが生まれます。
2010-06-09

部屋の初夏の風をそのまま感じられる2点を配しました。画像がライトの加減でうまく撮れずごめんなさい。
左の作品は珍しい3目しつけの作品。どちらも私の大好きな色です。

右側の壁ご覧になりましたか?シュバルムです。4点とも大変高度な作品です。
一番右の画像の作品は本で見つけた絵を元に生地の目数をカウントしながら図案を起こした苦労ものの作品です。
後ほど特集しますがシュバルムの図もさることながらこちらの4点の周りのドロンワークご覧いただけましたか?
どちらも素晴らしいコーナリング、よく粘って仕上げてくださいました。
2010-06-07
週末は作品展のご褒美に奈良へ出かけ青もみじ狩りと美しい弥勒菩薩様のお顔に癒されて英気を養ってまいりました。

さ、作品展の続きです。
終了の頃には皆さん、「御園の部屋」なんて呼んで下さいました。
テーブルコーディネートの竹内先生とのコラボのお部屋です。
テーブルクロス、チェスト、ミニテーブル、ティーコゼー、ランプシェード、ティートレイ・・
全部最初から合わせたわけでないのに、あ、あの方のあの作品とこの作品と・・というふうにチョイスしたら
こんな素敵なお部屋になって行きました。

竹内先生と決めたテーマ「初夏の優しい食卓へようこそ」は感じていただけましたでしょうか?


1  2  3  4  5  6  7  8  9  10  11  12  13  14  15  16  17