Report…2014
いよいよ刺繍のお話に入りましょう。
旅行中のReportにも足順でお載せしたノルウェーのベルゲンからフィヨルドに沿って内陸に入ったところで
2つの民族博物館に行きました。
Voss ヴォス とHardanger ハルダンゲルです。
ヴォスは山間にある街で ハルダンゲルはハルダンゲルフィヨルドに沿った地方名でUtne ウトネという地名の場所に
博物館はあります。
ノルウェーの全19県には様々な民族衣装がありエプロンやブラウスの襟元やカフス、胸元のジレ等に
その地方独特の刺繍やお飾りがあります。
私たちがハーダンガー刺繍(英語読みでハルダンゲルを読むとハーダンガーになります。)と呼んでいる
白糸でカウントステッチの幾何学模様の刺繍が入っている民族衣装はこのヴォスとハルダンゲルのみのようです。
15歳の年に日本の振袖の様に民族衣装を現在では80万円くらいかけてそれぞれの家庭で用意をするのだそう。
昔はそれぞれの家庭で刺繍をしたそうですが現在は業者や刺す人を探して刺繍をしてもらうのだそうです。
現在は5月の憲法記念日の際に民族衣装を着てお祭りをするそうですがそれ以外ではあまり活用はされていない
らしく民族博物館の中の過去のものになってしまっている印象でした。
ヴォスとハルダンゲルの違いは山間とフィヨルド水辺の違い。
各博物館に結婚式の様子が飾られていましたのでご紹介しましょう。
ヴォスは山間なので馬に乗っての行列です。 花嫁の頭飾りはこんなふうです。 |
ハルダンゲルはフィヨルドを船で渡ります。 こちらの花嫁の頭飾りも少し違います。 |
お写真撮られてもOKと言ってくれたのでみんなでバシャバシャ撮らせていただきました。
ドレスの襟元の可愛かったこと!
列席のご婦人の何人かは民族衣装風なドレスを来ておいででしたがご婦人までは失礼で撮れませんでした。。
それぞれの博物館の古い作品群はそれはそれは細かく美しく眠っておいででした。
観光客が押し寄せるわけでなく静かに佇んでいる民族博物館は過去の産物感が強く
ベルゲンの手芸店で見たように小さなキットは簡単なものだけで今に伝わっている感が少なく少し残念でした。
素敵なデザインはパターンに起こしてみようと思っています。
ヴォスの博物館の丘の上から中心街を臨む。
秋の箱根合宿の日帰りコースが決まりましたのでお知らせいたします。
10月29日(水) 11:00現地集合。
吉池旅館の日帰り入浴コースを利用して、温泉を楽しみその後日帰りをご希望の皆さんと
御園でランチを共にし14:00お泊り組と合流し会議室を利用しての刺繍の会にご参加いただき
現地解散となります。
費用は ¥6.500
入浴、ランチ、講習費、会議室代込(ランチ時のお飲物代は各自お支払いいただきます。)
若干名の募集といたしますので メール、またはお教室時にお申込み下さい。
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お教室は淡々と毎日進んでいますが ちょうどお願いされていたものを2点目の前にして
ミソノ閃いちゃいましたのでご紹介します。まだ両方ともご本人にもお見せしていないの・・・
鎌倉教室 Aさんは鎌倉教室が始まってから8年ずっとお付き合いくださっている生徒さんですが
宿題の他にも「せんせ、きれいにウーブンバーを刺したいから練習してみました!」なん言って
ドイリーを作られてそうっと私にお見せになります。
ウーブンバーだけではもったいないわ!と作品を家に預かってきたのですが 間隔を合わせて
#25の刺繍糸でふんわりとお花模様を入れたらあら素敵!全部刺してしまいたいところですが
Aさんがお刺しになる分を残してストップ。
長津田教室 Tさんは 「昔使った生地が端っこだけずっと長く残っているのだけれど何かに活用できないかしら?」
とこちらも生地をお預かりして帰りました。
こちらも生地とにらめっこしてこんな感じはいかがかしら?
ドロンワークの様に 3本等間隔でラインが入った生地。中央のラインを真ん中にとってこんなお花を散らした
テーブルランナーはいかがかしら?
2点ともこんな宿題をいただくととても燃えてしまう イノシシのようなミソノでございます。
刺繍はまだお載せにならないの?と沢山聴かれました。
毎日のおけいこで北欧の様々なお話をしていますがワークショップのことが知りたい方、
手芸店のことをお尋ねになる方、北欧の刺繍の現在のことをお聞きになる方
民族衣装のことを聞かれる方、美術館のことを聞かれる方・・・etc
今日の自宅教室は刺繍のことにはほとんど触れず食べ物の話で盛り上がって終ってしまったし・・
忙しながらいろんな話に花が咲き楽しい毎日を過ごさせていただいております。。
そして皆さん旅の途中の私のReportを一緒に旅しているようだった・・と楽しんでくださっていたことがわかり
睡魔に襲われながら頑張った甲斐があったと喜んでおります。
写真も立ち止まって構図を考えて・・・なんてのがなくただデジカメとiPadの両方で歩きながら走りながら
バシャバシャ撮る!って感じでしたので充分にお伝えできず申し訳ありません。
さあ今日は素敵な窓辺を・・
特別素晴らしいお家でなくとも窓辺のお飾りはとても根付いている感じでレースや刺繍をさりげなく使っています。 ハルダンゲルでは窓からお家の中をふと見やると奥で小さなライトをつけて刺繍をしているご婦人があり、 |
デンマーク Greve Museum には農作業の合間に暗い室内より 明るい窓辺近くの
テーブルに腰掛け刺繍をしているご婦人を描いた油絵が飾られていて印象的でした。
北欧の様子が中々お伝えできずにいます。
待っていらした生徒さんたちの作品が次々と出来上がり次を・・と言われるのと
旅行前に「じゃあ帰ってきてからね・・」とお約束したもので毎日追われております。
鎌倉教室も8月がお休みの分9月は2回。
そして何故か皆さんやたら元気なのです。張り切っておいででその上作品の凄いのが上がってきたり
手が進んでいたりするもんですから一人焦っております。。
今日も作品をご紹介しましょう。
長津田教室Kさん 皆さんが作られたバッグのデザインでそのまま繰り返しテーブルランナーを・・・
裏の生地は糸と同色、フリンジはシルクを解くとこんな色が出て良いお味付けに・・・
長津田教室 I さん 茶の地に白の糸が繊細なバランスで入っていきます。
自宅教室 Sさん 念願のドロンワークのランプシェードが出来上がりました。
刺し途中はそれぞれのコーナーに嫌になるほど始末しなくてはいけない糸が出ますが
こんな素敵な作品が出来るのならがんばれますよね。後ろのカーテンのお色と相まって
秋色の優しい光に包まれうっとりでございます。
前回のReportで募集いたしました秋の箱根合宿ですが方々から日帰りコースはないの?と
お問い合わせをいただきました。ただいま ありの方向で調整中です。決まり次第このページから
お知らせいたしますのでもう少々お待ちください。
Reportをご覧になった方は あれっとお思いになったでしょう。
デンマーク、コペンハーゲンで現地ガイドをしてくださった方がお名前を 「二葉さん」とおっしゃる!
今まで同じ名前の方は本やまたは知り合いの知り合いに・・ということはありましたが
目の前にいらっしゃるのは初めてで ビックリしてしまいました。
(あちらは由緒正しく二葉亭四迷からきているらしいが私はどうもおじいちゃんの行きつけの飲み屋の
女の子の名前だったらしい。。)
ただならぬご縁を感じこの旅が必然だったかのように感じます。
濃い1日を朝早くから観光にショッピングに博物館廻りまでよくガイドしてくださいました。
いつでしたかReportでご紹介した私が20年以上前に刺したコペンハーゲンの地図覚えていらっしゃいますか?
当たり前ですがコペンハーゲンの街はその通り!
一人で興奮していました。
そして自宅リビングにかけてあるそれぞれのフレームはこの中の主要な建物をピックアップしたもの。 |
興奮します。 できればもっと時間をとって図案のあるホルメン教会やニボーダ団地等も行って
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